会社事の最近のブログ記事

前回のエントリーの通り株式会社を設立しました。
以前に比べ格段に株式会社を作りやすくなっているのでおすすめも含めて
株式会社の作り方をつらつら書いていこうかなと思います。

まず、なぜ株式会社を選択したのかです
会社を設立するにあたっていくつかの選択肢があります。

  • 株式会社
  • 合同会社(LLC)
  • 有限責任事業組合(LLP)

等です。(LLPは組合なので法人(会社)では無いですが)
もちろん自分のような一人会社であればわざわざ法人を設立する必要性は薄く、
個人事業主でも十分仕事はできます。

それぞれメリットデメリットがあります。簡単に書くと以下の通りでしょうか?
今更無限責任の会社を作ろうという酔狂な人は少ないと思うので合名会社と合資会社は除いています。

  • 株式会社
    • メリット
      • 法人税額が一定。(個人に所得税がかかった場合は累進課税。)
      • 過去の経緯から無意味に信用度が高い。(昔は設立が大変だった。)
      • 決算期が選べる。(確定申告等に左右されない。)
      • 法的には有限責任(会社の借金を個人で背負わなくても済む。)
        ※でも実際の所、融資の際には個人補償求められること多いそうです。)
      • 出資金を出してもらえる。(融資ではなく出資が受けられる。)
      • かっこいい。(いちぶぢょーぢょーきぎょうの社長様と法的には同格です。SONYの社長なんかと同格ですよ!!)
    • デメリット
      • 設立にお金がかかる。(なんやかんやで出資金以外に20万近くかかります。)
      • 維持にお金がかかる。(決算報告などや税理士に頼んだりなど、税務絡みでまともに運用すると年間60万くらいかかります。)
      • 会社を乗っ取られる危険がある。(出資を受ける際に適当に受けると会社をあっさり持って行かれます。)
  • 合同会社(LLC)
    • メリット
      • 法人税額が一定。(個人に所得税がかかった場合は累進課税。)
      • 決算期が選べる。(確定申告等に左右されない。)
      • 出資金を出してもらえる。(融資ではなく出資が受けられる。)
      • 法的には有限責任(会社の借金を個人で背負わなくても済む。)
      • 基本的には株式会社と一緒。
        違う点は利益配分及び議決権が出資率に左右されないという所。
        つまり他人のお金が会社を作った場合に有利。(乗っ取られにくい。)
    • デメリット
      • 設立にお金がかかる。(株式会社より安いとはいえ登記に10万近くかかります。)
      • 維持にお金がかかる。(決算報告などや税理士に頼んだりなど、税務絡みでまともに運用すると年間60万くらいかかります。)
        因みに株式会社と比べて税制上のメリットは登記の時くらいしかありません。
  • 有限責任事業組合(LLP)
    • メリット
      • 出資金を出してもらえる。(融資ではなく出資が受けられる。)
      • 法的には有限責任(組合の借金を個人で背負わなくても済む。)
      • 利益配分及び議決権が出資率に左右されない(LLCと一緒)
      • パススルー課税の適用が可能(というより法人税がそもそもかからない。)
    • デメリット
      • そもそも法人じゃない。(あくまで組合なので法人格を持ちません。)
      • 設立にお金がかかる。(株式会社より安いとはいえ登記に10万近くかかります。)
      • 会計処理がめんどくさい。(ただでさえややこしい会計処理が輪をかけてめんどくさくなります。)
  • 個人事業主
    • メリット
      • 登録がいらない。(登記とかいらないです。開業届いるけど。)
      • 開業に金がかからない。
      • 法人税がかからない。
    • デメリット
      • 所得税は累進課税。(儲かると痛い。)
      • 国民年金・国民健康保険。(人によってはメリットというかもしれないけれど。)

基本的には自由選択でいいのですが、自分としてはきちっと法人格を持ちたかったこと、将来的にはある程度会社を大きくしたい事、厚生年金適用を維持したいことを理由に法人格取得を目指しました。日本版LLC・LLPは自分で全額出資した場合はメリットがあまりないのと株式会社の場合、信用度が無駄に高いので株式会社を設立しました。出資率に影響を受けない場合、最初の登記の金額が違うくらいですしね。もちろん、エンジェルがきっちりついている方はLLCやLLPを考慮するのもよいと思います。

作り方は以下のサイトを最大限参考にしました。
自分でできる会社設立
定款は電子定款で認証してもらいました。
この通り手続きを進めると登記が出来たので本当に役に立ちました。
ただ、後から気づいたことなのですが、「決算公告を電子公告にする手続き」を忘れたのがやや痛かったです。
上記のサイトには入っていないのでお気を付けください。

登記の当日は書類一式とボールペンと判子一式をすべて持って行く事をお勧めします。
書類が足りなかった場合、法務局の方が色々指摘してくださるのですが、
その場で修正したり、書いたりして捺印して提出という事が可能なので。
えぇ、いくつか書類足りなくてその場で手書きで書きました自分。

尚、会社の設立日は提出した当日になります。これ、どこにも書いて無くて自分は提出後認められた日が設立日になると思っていたので。
結果、ドメイン取得が遅くなってしまいました。

とりあえず、今回は法人登記までです。次回は口座開設と税務署への届け出と、年金事務所への届け出を書いてみたいと思います。

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